最近になって「認知症サポーター」という言葉をよく耳にしませんか?

 

これは「認知症者の増加」に伴って、認知症の人々やその家族が安心して住み慣れた地域で暮らしていけるようにサポートしていきましょう、という厚生労働省の「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」キャンペーンの中の「認知症サポーターキャラバン事業」に関係するワードなんです。

 

今回はこの認知症サポーターについて、役割や受講資格、費用や受講時間などを詳しく解説していきたいと思います。

認知症サポーターってなに?どんな役割なの?

子育てママ・みゆき子育てママ・みゆき

坂野さん、最近私の職場でも「認知症サポーターになったよ~」っていう人がいるんですが、認知症サポーターってなんなんですか?

介護福祉士・坂野介護福祉士・坂野

お~みゆきさんの周りでも認知症サポーターが増えているんですねぇ。それではみゆきさんにも認知症サポーターについて知ってもらいましょう!

認知症サポーターっていうのは、NPO法人である「全国キャラバンメイト連絡協議会」が実施する「認知症サポーター養成講座」を受講・修了した人のことを言います。

 

認知症サポーターの役割としては、とくに何かをしなければならないというのはなくて、認知症のことを正しく理解した「応援者」になることが一番大切なんです。

 

例えば、認知症者(高齢者)が道に迷って困っている、公共交通機関の利用方法が分からず困っている、といった場合に、「なにかお手伝いをすることがありますか?」などのちょっとした声かけだけでも構わないので、認知症サポーターには自分のできる範囲の活動から、認知症の方をサポートすることが大切です。

サポーターになるために必要な認知症サポーター養成講座とは?

この認知症サポーター養成講座は、都道府県・市区町村等の自治体および全国規模の職域団体等が主体となって開催されるので、開催の有無を知る場合や申し込みを行う場合には、各都道府県や市町村の認知症対応窓口やホームページなどで確認することが必要です。

 

ちなみに大阪市には大阪市キャラバンメイト事務局専用のホームページも用意されています。

大阪市キャラバンメイト事務局ホームページ

受講資格はあるの?費用や受講時間はどのくらい?

認知症サポーター養成講座は、地域住民・職域・学校・団体・企業などの従事者であれば誰でも受講可能となっていて、受講料も無料になります。

 

受講内容としては
・認知症とはどのようなものなのか
・認知症の症状について
・認知症の診断や治療について
・認知症予防について
・認知症の人に接するときの心構えと介護者の気持ちの理解について
・認知症サポーターにできることとは

参考:認知症サポーターキャラバンHP

 

といった内容になっていて、受講時間としては60~90分、また受講の際に使用するテキストなどは当日無料配布されます。

 

講座終了後には下記画像のような認知症サポーターの証となる「オレンジリング」が渡されます。

 

ちなみに、認知症サポーターキャラバンの公式マスコットは「ロバ隊長」というロバのマスコットで、「ロバのように急がず、ゆっくりと一歩一歩でもいいから少しづつ進んでいきましょう」という意味合いが込められているんですよ(*^^)v

都道府県ごとの認知症サポーター人数

平成17年から始まった「認知症サポーターキャラバン」ですが、現在全国でどれくらいの人が登録しているんでしょうか?

各都道府県ごとの人数を見ていきましょう。

平成28年度(~12月末まで)

都道府県 サポーター数 都道府県 サポーター数
北海道 319,092 青森県 66,573
岩手県 126,477 宮城県 163,296
秋田県 73,797 山形県 101,938
福島県 131,845 茨城県 161,706
栃木県 145,270 群馬県 107,293
埼玉県 321,541 千葉県 313,455
東京都 541,849 神奈川県 414,496
新潟県 173,472 富山県 90,674
石川県 83,484 福井県 101,789
山梨県 76,053 長野県 156,345
岐阜県 131,735 静岡県 427,278
三重県 136,671 滋賀県 167,071
京都府 202,813 大阪府 462,981
兵庫県 322,202 奈良県 69,493
和歌山県 49,406 鳥取県 75,975
島根県 63,046 岡山県 132,261
広島県 186,143 山口県 99,605
徳島県 61,271 香川県 71,896
愛媛県 109,169 高知県 44,999
福岡県 305,259 佐賀県 71,226
長崎県 91,788 熊本県 270,778
大分県 88,645 宮崎県 97,009
鹿児島県 130,300 沖縄県 61,705
合計 7,858,007

 

認知症サポーター講座の講師になるキャラバン・メイト

介護福祉士・坂野介護福祉士・坂野

ここまでは認知症サポーターに関する具体的な説明を行ってきましたが、実は僕ら介護従事者に関してはサポーターよりも「キャラバン・メイト」になるパターンが多いかと思います

子育てママ・みゆき子育てママ・みゆき

え?キャラバン・メイトってなんですか?

介護福祉士・坂野介護福祉士・坂野

キャラバン・メイトは認知症サポーター養成講座を開催し、講師役を務める人のことです。ここからは、このキャラバン・メイトについても解説していきますね。

 

先ほども言ったように、キャラバン・メイトは講座を開催して講師役を務めるなど、認知症サポーターの育成が主な役割となります。

 

このキャラバン・メイトになるためには、「キャラバン・メイト養成研修」を受講することが必要です。

キャラバン・メイト養成研修とは?

キャラバン・メイト養成研修は、実施市町村と全国キャラバン・メイト連絡協議会の共催によって開催されますので、受講を希望する際は認知症サポーター講座と同じく、各都道府県や市町村の認知症対応窓口やホームページなどで確認することが必要です。

受講資格はあるの?費用や受講時間はどのくらい?

受講資格は、次の要件を満たす者で、年間10回程度を目安に(最低実施数3回)、「認知症サポーター養成講座」を原則としてボランティアの立場で行える者となっています。

 

・認知症介護指導者養成研修修了者
・認知症介護実践リーダー研修(認知症介護実務者研修専門課程)修了者
・介護相談員
・認知症の人を対象とする家族の会
・上記に準ずると自治体等が認めた者
5-1 行政職員(保健師、一般職等)
5-2 地域包括支援センター職員
5-3 介護従事者(ケアマネジャー、施設職員、在宅介護支援センター職員等)
5-4 医療従事者(医師、看護師等)
5-5 民生児童委員
5-6 その他(ボランティア等)

 

また受講費用・テキスト代は無料(参加のための交通費・宿泊費等は本人負担)となっていて、受講時間や大まかなカリキュラムについては以下の画像を参考にしてください。

参考:キャラバン・メイト養成研修について

キャラバン・メイトは介護職のスキルアップ資格になる?給料の引き上げは?

キャラバン・メイトは認知症に関する正しい知識が必要になりますので、介護職としては確実にスキルアップできると思います。

 

お給料に関しては、私の場合直接的な引き上げには繋がりませんでしたね(^▽^;)

 

ただ、今後認知症者の介護については真剣に取り組んでいくべき課題なので、介護転職などを考えている際には好待遇条件を獲得するためのプラス材料として非常に有用です。

 

こういったことを書くと少しいやらしく聞こえるかもしれませんが、活動自体も素晴らしいことですし、なおかつ介護のプロとして「お給料」という形で正当に評価してもらうことも大事なことです。

 

より好待遇の職場を選ぶためには介護の転職サイトがとても便利ですので、今後介護転職を考えることがあったら作成する履歴書自己PR欄には、ぜひキャラバン・メイトの活動を書いてもらいたいと思います(*^^)v

まとめ

子育てママ・みゆき子育てママ・みゆき

認知症の方をみんなで支えよう!っていう認知症サポーターキャラバンの活動が、坂野さんの解説でよく分かりました!(*´▽`*)
さっそく私も参加してみたいと思います♪

介護福祉士・坂野介護福祉士・坂野

認知症サポーターは認知症者本人、またその家族にとっても心強い存在です。そして私たち介護従事者は、キャラバン・メイトとして多くの認知症サポーターを誕生させるお手伝いもできるんです(^_^)
ぜひ、あなたもこの活動に参加されてみてはいかがでしょうか?